Point
- Salesforceとの連携で、見積書の作成時間が50%減
- 複数帳票の一括出力で、出荷作業の人員コストが3分の1に
- スピーディな対応で、顧客満足度アップ
野球ユニフォームのオーダー製作会社である有限会社ファンゴは創業27年。6年前から高品質・低価格なオーダーメイドのオリジナルユニフォームを通信販売する事業に主軸を移した。主な顧客は、趣味として楽しむ野球、いわゆる草野球チームで、総受注件数は延べ6,000件以上にのぼる。社名には「楽しく(FUN)行こうぜ(GO)」の意味が込められており、お客さまはもちろん、社員も楽しく仕事ができることをモットーとしている。
製品に関する問い合わせや注文はオンラインで対応。仕様の相談と試着などを経てお客様に注文書を入力いただき、見積書を発行。入金確認後に製作を始め、完成後、検品を経て出荷となる。この工程で出力する帳票は「見積書、納品書、請求書、領収書」で、特に作業に時間を要していたのが見積書と納品書だ。エクセルのひな形を流用し、見積書作成後、さらに同じシートをコピーして納品書を作成していた。
注文書に入力される内容は、代表者名、住所をはじめ、発注数やサイズ、仕様など、多岐にわたる。見積書は、注文書の内容を1つずつ転記するだけでなく、別のフォルダで管理するデザイン画も取り込むなど、作業が煩雑だった。また、レイアウトが均一化されないという課題もあった。その上、発注内容の変更対応にも時間を要していた。
週に2、3回ある出荷日は、作業に1日を費やすことも多かった。なぜなら、見積書を元に納品書を作成し、該当箇所を打ち変えて1枚ずつ出力する作業を数十回繰り返すからだ。さらに、納品先のお客様情報が格納されたフォルダを探す作業も時間のロスが発生していた。また、名前や住所を1件ずつエクセルに手入力しデータを作成してから運送会社の伝票作成システムに取り込んでいたため、伝票作成にも時間がかかっていた。